以前取り上げたテキスト「英語耳」では、英文での読書で、語彙力や読解力を上げることがすすめられています。英語の文章を読むことへの苦手意識もなくなりそうですね。

英語による読書を新しい習慣にして、楽しく語彙や表現を増やしていきたいものです。とはいえ、初心者なので、いきなりは難しいのも事実。
英語での読書になれるにはまず絵本がおすすめ
ペーパーバックをさらさら読めたら素敵ですが、いきなりは難しい・・・と私も思います。
最初は楽しい絵本にしよう、と思って手にとったのが「えいごおはなし絵本1」です。(タイトルの「1」はローマ数字なんですが、代用しています)
「大きなかぶ」「うさぎとかめ」など、日本と世界の昔話が8篇、収録されています。もちろん英語ですが、簡単な英文なので基本的には辞書なしでサラサラと読み進めることができます。
おなじみの昔話を英語で読める
別冊に日本語訳と解説がついています。昔話に出てくる人物の名前や表現をどんな英語にしたのか、よくわかります。平易な言葉で書かれていて、解説も楽しく読むことができます。
「ももたろう」の中に出てくる「どんぶらこ」という表現や、黍団子をなんて表現しているのか、そんな比較も楽しい1冊です。
たとえば、「ももたろう」の冒頭で大きな桃がおばあさんのところまで流れてくるシーン。
おなじみのシーンであり、記憶に残っているのが「どんぶらこ」という表現ですね。
There, she saw a large peach that was bobbing and floating downstream.
「えいごおはなし絵本1」
文/ケイト・クリッペンスティーン
画/藤枝リュウジ(ももたろう)
株式会社小学館/2012年/P4
「bobbing and floating」が桃の「どんぶらどんぶら」という動きを表現しています。
- bob 「上下に揺れる」
- float 「ただよう」
を進行形で使うことで、桃が水に浮いて流れてくる動きを伝えています。
よく知られているシーンや言葉も、英語で読んでみるとちょっと新鮮で、感覚の違いが面白いですね。
お話にマッチしたイラストも楽しい
「えいごおはなし絵本1」には、お話ごとにイラストが違うという贅沢な楽しさもあります。ざっくりラフな絵柄、版画調のイラストなど、そのお話にあったイラストで展開されていることも大きな魅力です。
もともとはお子さんが英語に親しむための絵本なのですが、大人のわたしが手に取っても楽しい絵本です。童心にかえって、声に出して楽しみたいです。
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