「シャレード」オードリーのファッションにも注目のサスペンス映画

オレンジ色のブーケサスペンス
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「シャレード」は、オードリー・ヘプバーン主演のちょっとおしゃれなサスペンス映画です。オープニングからしておしゃれです。タイトルとかクレジットの見せ方、色彩など。

「シャレード」

監督:スタンリー・ドーネン

主演:オードリー・ヘプバーン/ケーリー・グラント

公開年:1963年

製作国:アメリカ

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「シャレード」あらすじ

主人公は夫との離婚を考えているレジーナ。ところがスキー旅行から帰ってみたら、資産家の夫は何者かによって他殺された後だった。

葬式には見知らぬ3人の男たちがやってくる。じつは夫はアメリカ政府のお尋ね者で、3人の男たちは、レジーナが夫から受け取ったはずの金銭をねらっている。

スキー場で出会ったピーターという男性を味方として頼りながらも、疑心もぬぐえない。誰が敵か、味方か、最後に正体が明らかになる。

・・・というあらすじのサスペンス映画なんですが、わりとコミカルな感じもします。でも全体としては、主人公を取り巻く人物のうち、だれが敵でだれが味方なのか、最後まで飽きずに見ることができます。

(ネタバレありなので、観ていない方はご注意くださいね)

オードリー・ヘプバーンの衣装と色に注目

とても気になるのがオードリーが着ている衣装。資産家の未亡人、という設定なので衣装持ちで贅沢。これらはジバンシィの提供なんですね。おしゃれなはずだ。

私が注目したのは衣装の色です。冒頭で離婚を決意するシーンでは、黒。パリの自宅に戻ったときは上品なベージュの衣装を着ている。

夫の葬式ではもちろん、黒。その後もピーター・ジョシュアを尾行(!)するときには白いコート、などモノトーンが多めです。

でも、たまに赤やオレンジなど、はっきりした暖色の衣装をレジーナが身に着けるときがあります。

大使館に出かけて夫の正体を知ったときや、その後に公園でピーターと会話しているときには赤い衣装です。そして、最後のクライマックスでは、オレンジ色のコートを着ています。

赤やオレンジなど、はっきりとした暖色を身に着けているとき、レジーナはピーターとバーソロミュー、2人の人物と接しているケースにあたります。そして目の前にいる人物が、はたして味方なのか敵なのか、不明のときともいえます。

レジーナにとって緊張が高まるときには、はっきりした明るい色を纏っているのではないか、と思います。

たくさんの名を持つという見せかけ

「シャレード」には「見せかけ」という意味があります。

レジーナは冒頭で夫との離婚を決めているように、もう夫を愛してはいない。そして、新しく出会ったピーターに惹かれていきます。

しかしピーターは謎の多い男性。いくつもの名前をもち、ころころと言い分を変えていきます。レジーナは自分が惹かれている男性が、実は自分の命をねらっている犯人かもしれない、という矛盾を抱えてストーリーは進みます。

「奥様は?」「いたけど離婚した」という会話を、レジーナとピーターは度々、しています。いくつもの名前を使い分け、正体不明の男性であるピーター。

相手が結婚しているかどうか、レジーナが確かめることで、なんとか相手が同一人物であることを確かめているような効果を持っているのではないでしょうか。

コメディタッチのサスペンス

サスペンスと言いつつ、途中までわりとのんきな面もあるんですけどね。レジーナってけっこう気楽に外出して楽しんでいるし・・・。3人の悪党もそれぞれキャラが強くて、個性的です。コメディ風味のサスペンス映画と言えます。

最後についに夫が残した財産のありかがわかって、だれを信用して財産を託したらいいのか、レジーナが信頼できる相手を決めなくてはいけないときへの盛り上がりがとてもいい。

レジーナが大きな矛盾や恐怖を抱えることで、最後の味方を選択するシーンへの緊張が最高に高まります。

クライマックスのパレ・ロワイヤルという舞台でのシーンは美しく、とても出来がいいと思います。

たくさん並ぶ柱と、レジーナを間においてにらみ合うピーターとバーソロミューの2人。たくさんの「見せかけ」を見てきたレジーナがいったいどちらを選ぶのか。先に「見せかけ」をはぎ取られた方の敗北という形で、決着はつきます。

劇場の舞台と裏側とに分かれての攻防というのも、テーマ的にも納得度が高く、気が利いています。構図の美しさもあって、緊迫感があるクライマックスです。

色彩の美しさやおしゃれな雰囲気込みで楽しめる1本です。最後の最後にちゃんとサプライズがあるので、ネタバレとか見ないで、ご自分でラストを確かめてみるといいですね。

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