こんにちは。rindouです。さて、好きな映画の続編があるとして、見てみますか?
映画鑑賞の一般論として、第一作がいい出来栄えだったときに続編を見るかどうかは、けっこう微妙なところあるんですよね・・・。つまらなくなっている恐れがあるからです。
「カンフー・パンダ」は太っちょパンダのポーが、カンフーの達人になっていく人気アニメです。映画では3まで続編が作られています。
続編にあたる「カンフー・パンダ2」は見ておいてもいいけど、ちょっと重め・・・。前作よりもややシリアスな展開になっています。
全体として、前作「カンフー・パンダ」のほうが痛快でコミカルな作品だったと思います。
でも「2」もキャラの動きとかアクションシーンの迫力、工夫のある映像など見どころはたくさんあるので、十分に見ごたえのある作品です。
前作との違いを考えつつ、見どころなどをレビューしてみますね。
前作「カンフー・パンダ」のレビューもどうぞ★
「カンフー・パンダ2」
監督:ジェニファー・ユー
出演: ジャック・ブラック/ダスティン・ホフマン/アンジェリーナ・ジョリー
製作国:アメリカ合衆国
公開年:2011年
「カンフー・パンダ2」のあらすじ
「カンフー・パンダ2」は、ポーの出生の秘密が明らかになるストーリーです。
いまやすっかりカンフーの使い手として認められたポー。あるとき村を襲った山賊との戦闘中に、過去の記憶の一部が蘇る。どうも、自分には本当の父母がいるらしい・・・。
そんなとき、何者かに攻撃されたゴンメン市へ行くことになる。行先で自分の過去を知ることになるポー。自分の運命がわかったあとには、巨大な大砲を用意した孔雀との対決が待っていた。
好みがわかれるかも?「カンフー・パンダ」との違い
前作「カンフー・パンダ」と比べると、「カンフー・パンダ2」との大きな特徴は以下になります。
- ポーの出生の秘密という重たいテーマがメイン
- カンフー対大砲という武器との闘いになっている
前作において、パンダであるポーの父親はなぜかラーメン屋を営むガチョウという奇妙な設定になっていましたよね。
親子関係を不思議に思っていましたが、その秘密は「2」で判明するのです。
うーん。出生の秘密は、確かにドラマチックなのですが、ガチョウの父親という奇妙な設定も面白かったんですけどね。

えー、いまさらそれを明かすの?みたいな・・・
ガチョウの父親は養父に決まってますよね・・・。それはそうですよ。荒唐無稽な設定はそれでよかったのに、続編でそこを描くんだなー。
すっかりカンフー仲間の一員となっているポーなので、前回のようなチームに入れてもらえないといった屈辱や孤独は感じないようです。今回のポーは、自らの生まれとか両親の存在とか、アイデンティティの面で悩むわけですね。
なんか、かなりシリアステイストになってしまっていて、コミカルさがやや減ってしまって寂しいな・・・。ポーが大真面目に師匠と肉まんを奪い合っているようなコミカルさやばかばかしさが好きだったのですが・・・。
今回はすでに仲間になったマスターファイブと一緒に、中国支配をもくろむ孔雀と対立することになります。
白い孔雀のメインの武器は花火と大砲。圧倒的な破壊力で中国を支配しようとしている作戦を止めるべく、ポーと仲間が奮闘します。
で、「2」もアクションシーンは決して悪くないんですが、巨大な大砲という武器対カンフーの戦いになっていて、派手さは増しているのですが、やっぱり前作の方が好きです。
私が前作をより好きだな、と思うのは純粋にカンフー対カンフーの戦いになっていたので、痛快だったんですよね。
決して「カンフー・パンダ2」の出来は悪くないんですよ。ただ前作がすごくいい出来だったのです。
「カンフー・パンダ2」の注目キャラはタイガーですね!
「カンフー・パンダ2」で、とてもいい点を挙げるなら、やはりタイガーのキャラの良さですね。
前作でもとてもいいキャラで健気な性格を見せていましたが、今回は勝気でプライドが高く、意外と情に篤い性格がよりはっきり出ていました。
- 眠れずに悩んでいるポーの相談相手になってあげる
- ポーが危険な目に合うのを心配している
- 大砲で撃たれそうになったポーをかばってあげる
など・・・なんかえらく面倒見がいいキャラになっていた・・・。かなり仲良くなってませんかね?
タイガーはやや複雑な性格で、プライドの高さゆえに素直ではない印象があったのですが、本作でポーを心配している点など、ちょっと姉御っぽい印象があります。
タイガーは気が強い点と健気な点とのバランスがいいので、見ていてとても印象の強いキャラです!
その分、他のマスターたちの印象がちょっと弱くなってしまった感はありますが、そのあたりはバランスとして仕方ないのかな、と思います。なんにせよ、タイガーのポーへの気遣いぶりに注目です。
意外と仲間思いのウルフ隊長!敵の描き方にも注目!
今回の敵ボスである孔雀は、白い色と赤い模様が美しく、しかもアクションにキレがあって、動きがかっこいい。美しい尾をパッと広げるシーンなど、実に見栄えのいいキャラです。
手下になっている狼は、群れを作って兵隊として孔雀のサポートに徹している役割となっています。忠実な手下になっている狼ですが、ラスト近くで、ちょっと意外なシーンがあります。
孔雀が大砲を撃てと言っているのに、「大砲が味方に当たるから撃てない」と言って指示を断るあたり、狼のキャラがわずかなシーンで明確になっています。
敵のサブキャラへの目配りとか、どのキャラの性格もしっかり描いているあたり、演出の細やかさやキャラへの愛情を感じます。
まとめ:ちょっとシリアスなポーを見られる
ポーのキャラは相変わらずコミカルでちょっと抜けているのに、ストーリーはけっこうシリアスで、前作とはテイストが違うので好みがわかれるかもしれないですね・・。第一作では、
- どう見ても強くなさそうなパンダが強くなる展開のコミカルさ
- ポー対タイ・ランによるカンフー対カンフーの戦いがあった
このあたりが前作の魅力だったんですけどね・・・。私は前作の方がコミカルで痛快な感じがして、好きでした。
ただ「カンフー・パンダ」のシリーズは動きがすごくかっこいいので、アクションアニメが好きなら、見ておくといいですよ★
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