映画レビュー『スパイダーマン』と『アメイジング・スパイダーマン』を比べてみよう!

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人気映画『スパイダーマン』はいろんなシリーズがあり、どれがどれだかわからない、という人もいるでしょう。私も復習がてら、見直している最中です・・・。

今回はサム・ライミ監督の『スパイダーマン』(2002)とマーク・ウェブ監督の『アメイジング・スパイダーマン』(2012)を比べつつ、レビューを書いてみましょう。

ここから下には、ネタバレがあります!まだ作品を見ていない方はご注意ください!


『スパイダーマン』と『アメイジング・スパイダーマン』の比較ポイント

ビル群

どちらも構図や戦闘シーンの見せ方に工夫があり、ヒーローもの、アクション映画として楽しめる作品になっています。順番もどちらから見ても大丈夫です。

それぞれに長所、短所があるんですが、キャラの描き方に納得できるかどうかが評価の大きなポイントになりそうですね・・・。

ざっくり気になった点をまとめると、以下のようになります。

『スパイダーマン』(2002)

  • 全体的にテンポがよい。全体の展開早め。
  • 主人公ピーターの冴えなさの描写がぴったりきている。
  • ピーターが恋に奥手すぎて気の毒にさえなる。
  • ヒーローとしての責任を自覚している点は立派。
  • ヒロインは人気がない・・・。ちょっと軽いコに見えてしまう点が不評か。
  • ルームメイト・ハリーとライバルになっており、人間関係の複雑さがドラマになっている。

『アメイジング・スパイダーマン』(2012)

  • ストーリー展開では前半がやや冗長かもしれない。
  • 主人公ピーターを演じるアンドリュー・ガーフィールドがちょっとカッコよすぎるのかな。あんまり冴えない主人公像がハマっていない。
  • ピーターはヒーローとしての能力をあまり隠そうともしていない。
  • ヒロイン・グウェンが美人でかなりの頭脳の持ち主。ヒロインは好印象かも。
  • グウェンの父親が警察でピーターとは意見が対立するあたりがドラマ。
  • たぶん続編狙いなんだろうけど、黒幕の存在が中途半端になっているので、この作品だけではちょっと物足りないかもしれない。(最後まで描けずに打ち切りになるケースなら消化不良・・・)
  • ピーターの父親の仕事や失踪という謎が加わる。(これまた描き切れずに消化不良になりそうな要因・・・)

『スパイダーマン』の良いポイントを掘り下げてみる!

夜景

私としては、サム・ライミ監督の『スパイダーマン』シリーズのほうが好きですね。もう少し分析してみましょう。

ストーリー展開がわかりやすくテンポがいい

『アメイジング・スパイダーマン』は前半がやけに長く感じました。

作品中で節目になるシーンを比べてみると

特殊なクモに噛まれるシーン

  • 『スパイダーマン』開始から10分
  • 『アメイジング・スパイダーマン』開始から22分

育ての親であるおじさんが事件によって亡くなるシーン

  • 『スパイダーマン』開始から40分
  • 『アメイジング・スパイダーマン』開始から46分

うーん。やっぱり長いよ、『アメイジング・スパイダーマン』・・・。

ピーターの両親失踪の謎や、父親が逃げようとしていた謎、かつての父の同僚であった博士との会話など、(たぶんシリーズの中で描きたかった)大きな謎の存在が目立っています。

人間関係などでいろいろと説明したい点が多く、その分展開が遅くなってしまったようです。

結果として『アメイジング・スパイダーマン』が「2」で打ち切りとあっては、なんだか損してしまった感じですねー。ちょっともったいないです。

主人公ピーターがカッコよすぎない

特にヒーローになる前の段階ではピーターに「要領の悪い、目立たない存在にすぎない雰囲気」を出すのが大事だと思います。この点では『スパイダーマン』の方がキャラに合っていると思います。

特に恋愛では本当に奥手で不器用だけど一途な性格で応援したくなる・・・。

おばさんへの親切さという点でも『スパイダーマン』の方が好印象でした。特におじさんが亡くなった後、ピーターが気遣っていて、真面目な性格の持ち主であることがわかります。

ヒーローの責任を自覚している


『スパイダーマン』の方が、作品中でヒーローには責任がある、という点が明確ですね。

「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という有名なセリフも節目で上手に使われています。

ピーターが、おじさんの死の責任が自分にもあることを引き受け、ヒーローとしての責任を背負うことをわりと早くから自覚している点がポイントでしょう。

ヒーローである以上、敵から狙われる危険もあるわけで、自分こそスパイダーマンであることをたやすくヒロインに明かさないのです。

本当は言いたいんでしょうけど、無理なので、その点でも苦しむことになります。

ラストではMJから告白されるけど、「友達のままで」と告げて去るあたりがシーンとしてとてもいい。

『スパイダーマン』マイナスポイントはヒロインMJ

俯瞰

サム・ライミ監督の『スパイダーマン』シリーズで残念なのは、ヒロインがいまいち好きになれない、っていうことですね。

MJ、ヒロインとしては視聴者から不評なんですよね。ピーターが一途に恋する相手としては、ちょっと軽い感じの雰囲気の女性に見えてしまって残念だな、と思います。

作品の中では、男子に人気の女子といった設定なんでしょうね。どのあたりが男性にウケていたのか、そのあたりの描写がないと、MJがあんまり魅力的なキャラに見えてこないのです。

この点では、『アメイジング・スパイダーマン』のグウェンのほうが好きですね。恋愛要素が強めの作品が好きなら、『アメイジング・スパイダーマン』の方がいいかもしれません。

まとめ:比べるとより面白い『スパイダーマン』シリーズ

花とメガネ

あらためて2作品を見て思うのは、「普通の人間でありながら強い力を手に入れた者の苦悩をどう描くか」に工夫があるし、視聴者も惹かれるんでしょうね。

また続編なども見つつ、比較レビューを書いてみたいと思います★

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