「モンスター・ホテル」ドラキュラの奮闘ぶりがかわいい!楽しいモンスター映画!

秋の夜長 アニメーション
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ハロウィンの月だし、モンスターがたくさん出てくる映画でも取り上げてみましょう!

今回レビューするのは、「モンスター・ホテル」

2012年の作品ですが、その後もシリーズ化されているので、結構人気が出たんでしょうね。

「モンスター・ホテル」

監督: ゲンディ・タルタコフスキー

出演: アダム・サンドラー/セレーナ・ゴメス/アンディ・サムバーグ

製作国:アメリカ合衆国

公開年:2012年

「モンスター・ホテル」あらすじ

かつて人間たちから追われたドラキュラ伯爵が、モンスターの楽園としてオープンしたモンスターのためのホテル。一人娘のメイヴィスとともに暮らしており、世界中からモンスターたちが集まってくる。

そろそろ外の世界に行ってみたい年頃のメイヴィスだが、ドラキュラ伯爵から人間は怖いものと教えられている。

モンスターの楽園であるはずのホテルに、うっかり人間の青年・ジョニーが迷い込んでしまい、なんとか追い出そうとするドラキュラ伯爵。

しかし、メイヴィスとジョニーは恋に落ちてしまった。父親であるドラキュラ伯爵はなんとか妨害しようとするが・・・。

ネタバレ有りなので、まだ見ていない人はご注意ください。

「モンスター・ホテル」のいい点・気になる点

「モンスター・ホテル」イチ押しの見どころ!

満月

 

この作品での主人公は、ドラキュラ伯爵のパパです。「子供を溺愛している父親の姿」が、通常のドラキュラ伯爵のイメージとはギャップがあって、かわいく、面白いんですね。

  • ドラキュラのパパの奮闘ぶりがかわいい!
  • ホテル内でのモンスター同士の掛け合いとかギャグの楽しさ
  • モンスターの世界に紛れ込んだ人間・ジョニーとの関係の変化

 

(ジョニーはややウザい系のひとだが・・・)

ちょっと気になる点

  • メイヴィスのキャラクターデザインがやや微妙・・・かわいいけどね。個人の好みか。
  • 恋の相手であるジョニーのデザインはもっと微妙・・・このあたりは好みか?
  • 人間との和解ぶりがややラクチン過ぎるか?
    ・・・ラスト近くの感動的なシーンではあるが、人間側は「祭りでの余興」「ノリ」くらいだと思っているのでは?本当にモンスターに協力してくれるわけではないような・・・。

パパドラキュラのキャラがいい理由!

ストーリーの芯は「ファインディング・ニモ」に近い

一方がモンスター、一方が人間であるにもかかわらず、恋愛関係になってしまういわゆる異類婚姻譚は、多くあります。「美女と野獣」とか「人魚姫」とか。

「モンスター・ホテル」も、娘の視点では、ドラキュラのメイヴィスと人間の青年ジョナサンとのラブストーリーとなります。

ただ、本作での主人公は父親のドラキュラ伯爵です。主に奮闘するのは父親であって、娘のメイヴィスではありません。

話の骨格は、父親の子離れのためのプロセスであり、その点では「ファインディング・ニモ」に近いストーリーです。

パパドラキュラの葛藤のドラマです!

コウモリ
父親であるドラキュラ伯爵は、人間から迫害されて妻を失った悲しみから、モンスターたちの楽園であるホテルを建設し、娘も外の世界には触れさせず、過保護に育ててきました。

そこにたまたま紛れ込んできた人間の青年・ジョナサンという異物的存在によって、変わっていくのはドラキュラ伯爵でもあります。

モンスターとは敵対してしまう人間という存在を、父親であるドラキュラ伯爵が受け入れられるのか?この葛藤のストーリーです。

まだ世界のことなど知らない娘のメイヴィスよりも、不幸な経験があるぶん父親のほうが疑い深く、なかなか警戒心を解くことができません。

ジョニーをどうにか追い出そうとするのですが上手くいかず、結局ジョニーの人懐っこい性格もあって、だんだんと打ち解けていきます。

ジョニーがホテルのなかでおとなしくしていない。奇妙な場所にすっかり興奮しているあたり、なかなか図太い青年です。

モジョニーは物怖じせずにモンスターたちのバンドに加わって楽器を演奏してみたり、プールで騎馬戦やってみたり・・。馴染みすぎじゃない?

ジョニーとドラキュラ伯爵は、テーブルを使って空中戦を行うシーンがあり、争っていたはずがいつの間にか大笑いしているドラキュラ伯爵。人間の青年とこんなに大笑いできる日が来るとは思っていなかったでしょう。

次第に、人間=憎い存在から変わっていくプロセスが楽しいシーンになっているので、楽しく見ながらドラキュラ伯爵の気持ちの変化も納得できるようになっています。

ジョニーはややウザい?魅力を考えてみた!

おばけのピザ

ジョニーのキャラは好みがわかれるかもしれないですね。正直、あんまりかっこいいデザインではなく・・・。ごめん。

ジョニーというキャラの設定でいいのは、バックパッカーとして、いろんな世界を知っている点ですね。

メイヴィスにとっては、「行ったことのない世界をいろいろ教えてくれる人」という立ち位置になるので、惹かれるのは無理ないとも思います。

「父親とは違って、広い世界を見せてくれそう」っていう理由は大きかったんでしょうね。

ドラキュラにとっては苦手な夜明けの光を、メイヴィスとジョニーが二人で一緒に見るシーンがあります。

日光に当たらないようメイヴィスに気を使いながらも、ジョニーは今までに見たことがないはずの日の出の光景を見せてあげる。

「これから新しい世界に出ていけそう」という期待感が高まり、メイヴィスの気持ちの高揚と景色の美しさがマッチするシーンです。

ラストはパパドラキュラの姿にじーんとくる!

ホットドリンク
一度は出ていこうとしたジョニーを引き留め、連れ戻すのは父親であるドラキュラ伯爵。娘のメイヴィスが自分で追いかけるわけではありません。

ドラキュラがジョニーを説得するために日に焼けながら飛行機を追いかけるシーンは、コミカルながら感動的なシーンです。

娘が父親から離れていくことを受け入れていくことで、長い間憎んできた人間のことも次第に受け入れていくのです。

話そのものはシンプルですが、見せ場のシーンがしっかりしているので、安定して次の展開を楽しむことができます。

まとめ:楽しいモンスター映画が好きならおすすめ!

全体として、にぎやかなモンスターたちの魅力もあって、とても楽しい作りになっている作品です。

異分子みたいな人間が紛れ込むことによって起こるハプニング、モンスターの世界だからこそ起こるドタバタ劇、異類婚姻譚ともいえるラブストーリー、父親にとっての子離れなど、コメディやギャグ要素と、家族のストーリーを絡めているので、楽しく見られます★

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